幕張ベイタウン、幕張ベイパークの幕張ベイエリアの情報をお伝えしています

幕張ベイパークの『いま』を見つめ続けていた「Park Magic」2022年11月末の閉店前にお話をうかがいました。

幕張ベイパークの一番奥、花見川近くにあるバーベキュー施設「Park Magic」をご存じでしょうか?螺旋階段や砂浜、カラフルなコンテナと南洋植栽があるオシャレな都会型のバーベキュー施設で、幕張ベイエリアではユニークな存在でした。

しかし、このPark Magicが閉店することになったと聞き、調査することにしました。

Park Magic

手ぶらでバーベキューを楽しめる都市型バーベキュー施設。

ウェバー社BBQグリルセット、パーティーシェード、座り心地の良いソファーなど、オシャレな備品をs使用することができ、冬季限定(11月~3月)でアーバンキャンプも楽しめるアウトドア施設。

大人数でバーべキューが楽しめるGreen Area、週末は小学生以下限定で宝探しゲームのできる白い砂浜のあるWhite Area、受付とカフェが併設されたキャンピングカーなど、普段の生活とは違った雰囲気を味わえることが出来る。

株式会社OUTDOOR LIVING

Park Magicを含め、千葉3、東京1、神奈川1、茨城1、愛知1、大阪4、京都1 計12施設を有する都市型アウトドア施設の運営、公園や遊休地などの空間活用の企画、運営を手掛ける。

https://outdoor-living.net

▲お話しをうかがった施設管理者の国分 勇様

最寄駅はJR海浜幕張駅。北口を出ると正面にメッセアミューズモール、右手側にauneMAKUHARIがあり、auneMAKUHARIに沿って右側に曲がると、左側にホテルスプリングス、正面に公園が見えます。

公園を抜けるのが一番の近道!公園を抜け、道路にでたら横断、暫くするとZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREAが右側、左側にイオンスタイル幕張ベイパークがあります。

イオンスタイル幕張ベイパークの前にある道路を、公園と高層マンションがある方に渡り、マンションを左手に真っすぐ進むと、突然目の前に現れるのがキャンピングカー、螺旋階段、そしてタープ!

都市型バーベキュー施設「Park Magic」に到着です。

(小さなお子様連れや、歩くのがしんどいという方は、海浜幕張駅からバス(検見川浜駅または稲毛駅行き)に乗り、バス停「若葉第二」からをおススメします!)

▲施設管理者の国分勇様。とても丁寧にインタビューに答えてくださいました☆

突然訪問した私たちの取材に快く対応していただいたのは、Park Magicの施設責任者である国分勇さんです。

Park Magicがこの場所にオープンしたきっかけは何だったのですか?

国分さん:

私どもの株式会社OUTDOOR LIVINGは、2012年7月に豊洲で都市型バーベキュー施設「The Third Park」を運営しておりました。

この幕張ベイパークは、当時、幕張新都心若葉住宅地区計画と呼ばれており、これからまちづくりを開始しようという時期でした。そこで、建設途中の空き地の有効活用策として、活気のある「公園づくり」を実現するために、開発事業者(デベロッパー)からお声がけをいただいたのです。

「Park Magic」はBBQだけを行なう都市型バーベキュー施設ではなく、誰でも楽しめる、BBQ・カフェ・公園を目指して、2018年に誕生しました。

Park Magicは他のBBQ施設と比べて何が違ったのですか?

国分さん:

手ぶらでバーベキューを楽しめる施設は全国に広がっていますが、「Park Magic」は住宅地にある、ということが他の施設と最も違う点だと思います。

施設を利用したお客様と、近隣住民の方とのトラブルを回避するため、細心の注意を払っていました。

最寄駅である海浜幕張駅から『Park Magic』は徒歩で15分程の距離があり、マンション群を抜けて来店されるお客様が多くいらっしゃいます。

『Park Magic』の近くには、コストコ、そして2019年4月にオープンしたイオン幕張ベイパーク店があるため、食材を持ち込む利用客も少なくありません。

15分の距離を歩かなくてはいけないので、残ってしまった食材を持ち帰る途中、道端に廃棄してしまう方もいらっしゃいました。

廃棄された食材はカラスなどの害鳥を呼び寄せてしまうことにもなるため、見つけ次第スタッフが回収に向かいます。

綺麗に整備された住宅街ですから、周辺の清掃もスタッフの役目でした。

たくさんのお客様にバーベキューを楽しんで貰いたいという思いと、住宅地を綺麗に保つという両方を叶えることに、力を入れたといっても過言ではありません。

住宅街にあるからこそ、ご家族連れのお客様が多かったのもこの場所ならでは、だと思います。

ご近所のご家族何組かで来店されると、お父様やお母様はバーベキューを楽しみながら談笑したいのに、小さなお子様は飽きてしまって…ということもあります。

そのため、週末には砂浜の広がるWhite Areaで、小学生以下のお子様対象の『宝探しゲーム』を開催しました。

お子様たちが宝探しに必死になっている間、親御様達はバーベキューを楽しめるのでウィンウィンでした(笑)

住民の生活を守ることと、来園されたお客様が楽しんでいただくこと、ふたつに注力しなくてはいけなかったんですね…。それ以外に大変だったことはありますか?

国分さん:

「Park Magic」がある場所は埋立地で、しかも空き地の有効活用として施設があるので、住宅地のように排水が整った場所ではありません。

そのため、水はけがすごく悪くて。

予約が入っている前日が大雨だったり、朝まで雨が降っていたりすると、オープン準備では水を抜くことに時間が掛かってしまいました。

そして塩害!海風とビル風があたる場所なので、塩の被害がすごかったです。

5年しか使っていないのに、錆びついたり、ひび割れたり。

住宅街にあるとはいえ、海が近いと大変でした(笑)

あとは2019年9月の台風19号ですね。

台風が直撃するという予報が出ていたので、前日からテーブルやテントはトレーラーの中にしまう、しまえない大型の機器はロープで頑丈に縛るなどしましたが、台風が過ぎ去ったあと確認すると、コンテナは大きくズレ、トレーラーは傾いていました。

自然の脅威を感じましたね(笑)

この場所ならではの大変な思い出、といったところでしょうか(笑)思い出という言葉が出たので、5年間の楽しい思い出を教えてください

国分さん:

一番の思い出は……「オープンして直ぐにコロナ禍になった」です(笑)

白い砂浜を敷き詰めた「White Area」でビーチバレー大会やシアタービューイングなど、企画していたイベントは数多くあったのですが、コロナの関係で実施できなかったことが悔やまれます。

それでも、B-Pam主催のイベントにお声がけ頂いたり、この場所だからこその繋がりが持てたのは一番の思い出です。

コロナ禍においても、牡蛎3000個をふるまったイベントは、住民の皆様からも大好評でした。

牡蛎は東日本大震災の被災地である東松島から取り寄せました。

OUTDOOR LIVINGが東北復興支援に力を入れており、小学校の立て直しや被災地でのイベントを行っている関係で、漁師さんたちとの繋がりができ、牡蛎イベントへと繋がりました。

幕張ベイパークの住民の皆さまと、遠く離れた東松山の漁師さんたち、余り接点のない両者を結ぶきっかけを作れたというのも、良い思い出となりました。

あとは、住宅街にあるからこその思い出なんですが。

「Park Magic」の近くにあるインターナショナルスクールのお散歩コースになっていたので、可愛いお子さんたちの成長が見れたのも、Park Magicならではの思い出ですね。

住民の皆さまも、お子様やペットとのお散歩途中で立ち寄ってくださったり、前を通りかかったときに挨拶をしてくださったり。

本当に良くして頂いたし、Park Magicは愛されているな、と実感しました。

▲サウナ体験ができる施設も!?

住宅ローンの貸出・取次業務を行うアルヒ株式会社が運営する生活サイト『ARUHIマガジン』の【本当に住みやすい街大賞2022】で第5位に海浜幕張が入りました。今後の幕張ベイタウンへの期待することを教えてください

国分さん:

職・住・学・遊が融合する街として注目を浴びている地域だからこそ、これまで以上の発展を遂げるだろうと期待しています。

この場所で「Park Magic」の運営に携わり、住宅地にあるからこそ住民の皆様との横のつながりを持つことができました。

新しい住宅地なので、住民の皆様も「この街を良くしたい!」という気持ちを強くお持ちですし、新しい住宅地でも住民同士の繋がりや絆が強いように感じます。

少し足を延ばせば大きな公園や海、スタジアムもあるこの場所なので、ただ住むだけではなくレジャーと住まいが融合した場所になると良いですよね。

これからも住民の皆様が力を合わせて、きっと実現されるのだと思います。

Park Magicは5年リースで土地を借りていたため、残念ながら撤退となりますが、今後も公園のRe活用や幕張ベイパークのイベント参加などで貢献していきたいと思っています。

幕張ベイパークのイベントで、松島の牡蛎を焼いているキッチンカーを覗いたら、Park Magicのスタッフだった!なんてことがあるかも知れませんね(笑)

取材を終えて

まだ住民も少数だった幕張ベイパークの創設期から、Park Magicの場所で街の発展を見てきた国分さん。こちらからの質問に対して、とても真摯に、そして数多くの思い出を楽しそうにお話しいただく姿が印象的で、住民の方たちへの感謝の気持ちや、これからも街の発展のために尽力していきたいという思いが伝わってくるインタビューでした。

オマケとしてお話しいただいたのが、周りの空き地の草刈りをしたときに、野良猫軍団が一斉にPark Magicに避難してきたというハプニング(笑)

夜間はソファーに雨除けのビニールシートを被せていますが、ソファーとビニールシートの間で野良猫が子猫を産んでいたこともあったそうです。その子猫は、運よく来店した猫好きなお客様が引き取ってくださったそう。

バーベキューを楽しみに来店され、猫のオマケがつくなんて、何ともほっこりするお話しも伺えました。

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